2013年2月3日日曜日

読んだ本まとめ 2013年1月 Book memo (Jan. 2013)


20131月に読んだ本の一言感想とリンクの記録(Twitterから)。15冊。

『方舟さくら丸』(安部公房 著)
『柿の種』(寺田寅彦 著)
『オブ・ザ・ベースボール』(円城塔 著)
『伝奇集』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著)
『ムーン・パレス』(ポール・オースター 著)
『方法序説』(ルネ・デカルト 著)
『孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生』(前野ウルド浩太郎 著)
『第四間氷期』(安部公房 著)
『青い脂』(ウラジーミル・ソローキン 著)
『ユービック』(フィリップ・K・ディック 著)
『生命とは何か 第2版 複雑系生命科学へ』(金子邦彦 著)
『ゴーレム100』(アルフレッド・ベスター 著)
『リヴァイアサン ―クジラと蒸気機関―』(スコット・ウエスターフェルド 著)
『青の物理学 空色の謎をめぐる思索』(ピーター・ペジック 著)
『2100年の科学ライフ』(ミチオ・カク 著)



『方舟さくら丸』(安部公房 著)を読了。核戦争におびえてシェルターに引きこもろうとする人々の悲喜劇。独特の生理的な気持ち悪さと狂気が印象的。深海堆積物とか貧栄養極限環境も、ある意味ユープケッチャ的生態系だなぁなんてことも読んで思った。

『柿の種』(寺田寅彦 著)を読了。なんてことない日常的な短文集(140字よりは少し長い)だけど、なんだか味わい深い。「学者であって、しかも同時に人間であることがいかにむつかしいものかということをつくづく考えさせられる」

『オブ・ザ・ベースボール』(円城塔 著)を読了。一年に一度、空から人が降ってくる町の話。『Boy's Surface』や『後藤さんのこと』とかに比べると、難解さは抑えめでおとなしいけど、それでもやはり普通の小説にはならない。

『伝奇集』(ホルヘ・ルイス・ボルヘス 著)を読了。架空の書物の書評という体裁で有名。「円環の廃墟」「バベルの図書館」「隠れた奇跡」あたりが絶品。図書館は無限であり周期的である、と。

『ムーン・パレス』(ポール・オースター 著)を読了。Sさんが貸してくれた。物語中盤で主人公が美術館に『月光』を観に行くくだりが印象的。「太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である」と。

『方法序説』(ルネ・デカルト 著)を読了。明証性、分析、総合、枚挙の四規則。「今までわたしが学んだわずかばかりのことは、わたしのまだ知らないことに比べればほとんど無に等しい、しかもわたしはまだ学びうるという希望を捨てていない」と。

『孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生』(前野ウルド浩太郎 著)を読了。めちゃ面白い。専門的な研究の話を、ここまでぐいぐいと読ませるのがすごい。研究の試行錯誤や感動を追体験できる構成と、バッタ研究への溢れ出る情熱。

『第四間氷期』(安部公房 著)を読了。未来予測機械、バイオテクノロジー、計算機の中の人格、海水準上昇などなど。50年以上前の小説だけど、今となれば『華竜の宮』の前日譚とも読める。

『青い脂』(ウラジーミル・ソローキン 著)を読了。なんじゃこりゃと驚愕。文章の前衛性とグロテスク性に、読んでいて脳が麻痺してくる感覚。ロシア文学やばい。

『ユービック』(フィリップ・K・ディック 著)を読了。月で起きた爆弾テロの後の奇妙な時間退行現象は、現実か半死人の見る夢か。ディック得意の、現実が虚構に侵食されていく眩暈感。

『生命とは何か 2複雑系生命科学へ』(金子邦彦 著)を読了。生命の中でも主に複製と進化について、抽象化した力学系モデルを用いてその本質を探ろうという試み。複製系の起源、細胞分化、形態形成、同所的種分化などの仕組みを統一的に論じる。

『ゴーレム100(アルフレッド・ベスター 著)を読了。22世紀アメリカ東海岸の巨大都市スラム、狂気的猟奇的事件、集合的無意識の世界に棲むゴーレム、新人類。“ベスター最強にして最狂の伝説的長篇”という評判通り、ぶっとんでる。

『リヴァイアサン ―クジラと蒸気機関―』(スコット・ウエスターフェルド 著)を読了。冒険スチームパンク開幕編。遺伝子工学を駆使する〈ダーウィニスト〉国家と、機械工学を発達させた〈クランカー〉国家が対立する1914年という燃える設定。

『青の物理学 空色の謎をめぐる思索』(ピーター・ペジック 著)を読了。「空はなぜ青いのか?」を解き明かそうとした人々の科学史。レイリー散乱など。波長的には空は紫色だけど、人間の眼の特性として青色に見えているらしい。知らんかった。

2100年の科学ライフ』(ミチオ・カク 著)を読了。科学技術の未来予測。現在の研究から地続きな話が多いので、あまりぶっ飛んだ予測はないけど、その分、さもありなんという説得力もある。エネルギーや情報の量による文明のランク付けも面白い。

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