2010年1月25日月曜日

科学ニュース(091221-100124)

修論で更新をさぼっていたので、1か月分まとめて更新。

海底ケーブルで津波を検知:安価な警報システム構築へ
WIRED VISION, 2010年1月22日

Flows on Mars But No Water
Science News Focus, 22 Jan 2010
→火星軌道衛星の次世代カメラで地表を撮影すると、水ではなく凍った二酸化炭素の流れによって、峡谷が作られる様子が見られた。峡谷は流水の証拠にならないかも? AGU Fall Meeting 2009で発表。

Climate Science: Model Behavior
Science Editors' Choice, 22 Jan 2010
→気候モデルごとに計算結果が違う主な原因や、予測能力をいかにして評価すればいいかを論じる論文が、Journal of Climatologyに。

Ride the Slime Mold Express!
ScienceNOW Daily News, 21 January 2010
→粘菌が関東の鉄道網を再現。Scienceに論文。

Asteroids: Stripped on passing by Earth
Nature News & Views, 21 Jan 2010
→小惑星は石ころが緩やかにまとまったものだが、地球に近づいたりすると、潮汐作用によって本体が地滑りを起こして構造が組み直されることがある。こうした遭遇の結果、隕石に似た色の天体ができるのだ。Natureに論文。

Evolutionary biology: New take on the Red Queen
Nature News & Views, 21 Jan 2010
→「赤の女王」仮説を解釈し直す。生物学では、自然選択は競争とか捕食のような相互作用を通じて進化の大きなパターンを形作ると考えられてきた。だが実はそうではなく、このようなパターンは、まれで確率論的に起こる種分化によって決定されている可能性がある。Natureに論文。

Atmospheric chemistry: More ozone over North America
Nature News & Views, 21 Jan 2010
→北米大陸西部では、低層大気中の春季のオゾン濃度が上昇中である。この汚染の原因はアジアにあるらしい。この知見は、国際的な大気環境管理策の必要性を再確認するものだ。Natureに論文。

The real holes in climate science
Nature News Feature, 20 Jan 2010
→気候学の「本当の落とし穴」について解説。最近話題のクライメートゲートもきちんと解説。

Publishing: White House Mulls Plan to Broaden Access to Published Papers
Science, News of the week, 15 January 2010
→米国政府は公表論文へのアクセス拡大計画を検討中。公的資金による研究から生まれた論文はすべて無料公開されるべきか。国立衛生研究所(NIH)が推進、大統領府の科学技術計画局が関係行政機関に正式採用を要請。

Elite University Jump-Starts Its Earth Science Revival
ScienceIncider, 21 Jan 2010
→中国の清華大学に、気候変動の研究所が設立。先進国の研究に追い付く契機となるか。

Tooling Up ExoMars
ScienceDaily (Jan. 18, 2010)
→ExoMars Trace Gas Orbiterなる火星探査機が2016年打ち上げ予定で、搭載する機器を検討中。ESAが作ってNASAが打ち上げ。メタンなど火星の微量ガスを研究する。

Radiocarbon Daters Tune Up Their Time Machine
ScienceNOW Daily News, 15 January 2010
→放射性炭素年代較正曲線の最新版INTCAL09が発表され、ついに5万年前まで到達。最近の時代意に関しても、改善されているらしい。2011年にはまた改訂版が出るとか。Radiocarbonに論文。

Chemistry: Catalyst Offers New Hope for Capturing CO2 on the Cheap
Science, News of the week, 15 Jan 2010
→従来より少ないエネルギーで、二酸化炭素2分子を接合する銅触媒を開発。Scienceに論文。

Heat and Moisture from Himalayas Could Be a Key Cause of the South Asian Monsoon
ScienceDaily (Jan. 14, 2010)
Climate: A moist model monsoon
Nature, News and Views, 14 Jan 2010
→南アジアのモンスーンを駆動する重要な地形的要因がヒマラヤ山脈であり、チベット高原ではないという考えが検証され、チベット高原を主要な駆動源としていた通説が怪しくなってきた。Natureに論文。

What Came First in the Origin of Life? New Study Contradicts the 'Metabolism First' Hypothesis
ScienceDaily (Jan. 8, 2010)

Northern South America Rainier During Little Ice Age
ScienceDaily (Jan. 1, 2010)
→小氷期に南米北部は雨が多かったらしい。Geophysical Research Lettersに論文。

Soils give clean look at past carbon dioxide
Nature News, 30 December 2009
→土壌中にカルサイトが生成することを高濃度二酸化炭素のプロキシにしてきたが、実はダメらしい。中生代の二酸化炭素濃度は3000-4000ppmとかには達さず、せいぜい1000ppmらしい(今世紀末に到達しうる濃度)。二酸化炭素以外の気候変動要素があったか、気候感度が従来予想より遥かに高かったか…? Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)に論文。

Japan's Science Budget Not as Bad as Feared
ScienceIncider, December 28, 2009
→日本の科学予算。最悪の結果は免れた。

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