2009年11月9日月曜日

科学ニュース(091102-091108)

Past Climate Of Northern Antarctic Peninsular Informs Global Warming Debate
ScienceDaily (Nov. 6, 2009)
→南極半島北部で、過去1万4千年分の堆積物コアから気候復元。過去50年で3℃温暖化したらしい。Geological Society of America Bulletinに論文。

Lightning's 'NOx-ious' Impact On Pollution, Climate
ScienceDaily (Nov. 6, 2009)
→雷による窒素酸化物(NOx)生成への寄与率は、従来10%ぐらいと考えられてきたが、実際はもっと大きく、重要かもしれない。中緯度~亜熱帯での観測によると、雷1回で平均7kgのNOxが生成されるらしい。Journal of Geophysical Researchに論文。

March Geoengineering Confab Draws Praise, Criticism
Science Incider, November 6, 2009
→硫酸を成層圏にまいたり、鉄を海にまいたりして、地球温暖化を抑制しようという「地球工学」の是非を問う会議が来年3月に開催されるが、地球工学企業とのつながりに対して、利益相反の批判も。

The $4400 Genome
ScienceNOW Daily News (Nov. 6, 2009)
→ついに40万円でヒトゲノムが読めるようになったらしい。従来より一桁安い。じきに1日ほどで読めるようになるらしい。これはすごい。Science電子版に論文。

Abiotic Synthesis Of Methane: New Evidence Supports 19th-Century Idea On Formation Of Oil And Gas
ScienceDaily (Nov. 6, 2009)
→地球深部の温度圧力条件をダイヤモンドアンビルセルで再現して実験すると、メタンが非生物的に生成したらしい。石油無機起源説を支持? Energy & Fuelに論文。

Airborne Nitrogen Shifts Aquatic Nutrient Limitation In Pristine Lakes
ScienceDaily (Nov. 5, 2009)
→大気からの窒素降下(化石燃料燃焼や人口肥料使用が由来)が、湖の栄養化学量論を変化させ(窒素制限→リン制限)、湖生態系に影響しているらしい。リン制限な植物プランクトンは、動物にとって”ジャンクフード”らしいので。Scienceに論文。

Earthquakes Actually Aftershocks Of 19th Century Quakes; Repercussions Of 1811 And 1812 New Madrid Quakes Continue To Be Felt
ScienceDaily (Nov. 5, 2009)
Earth science: Lasting earthquake legacy
Nature News & Views (Nov. 5, 2009)
Aftershocks can last for centuries
Nature News (Nov. 4, 2009)
→プレート内部での最近の地震の多くは、数百年前に起きた大地震の余震らしい。したがって、定常状態の地震活動として大陸の地震を取り扱う一般的な方法は、現在地震活動が活発な地域の災害を過大評価し、それ以外の地域では過小評価していることになる。 Natureに論文。

Newly Drilled Ice Cores May Be The Longest Taken From The Andes
ScienceDaily (Nov. 4, 2009)
→オハイオ州立大学のグループが、アンデスで5364mのアイスコアを掘削。かなり大量の昆虫・植物が氷中に含まれているらしい。温暖化の影響で、氷河が融け始めているので、この地点でのアイスコア掘削は最後のチャンス?

Mapping Nutrient Distributions Over The Atlantic Ocean
ScienceDaily (Nov. 3, 2009)
→溶存有機窒素と溶存有機リンの分布が、初めて大西洋で系統的にマッピングされた。表層100mの栄養の75%は溶存有機物らしい。また、北大西洋の方が濃度が薄い。Global Biogeochemical Cyclesに論文。

Origin Of Cosmic Rays: VERITAS Telescopes Help Solve 100-year-old Mystery
ScienceDaily (Nov. 3, 2009)
→VERITAS望遠鏡によるガンマ線観測から、宇宙線が光速近くにまで加速されている機構(100年来の謎)が分かった。超新星爆発や星間風らしい。超新星爆発が多数集まるM82星雲を観測すると、そこから宇宙線が多く放射されているらしい。Nature電子版に論文。

Deep-sea Ecosystems Affected By Climate Change
ScienceDaily (Nov. 3, 2009)
→深海の動物生態系は、気候変動に様々なかたちで影響されているらしい。表層からの有機物供給が、風による湧昇、混合層深度、ダスト輸送などの変化によって、大きく変化するとか。例えばある種の魚は、15年間で数が倍増。PNASに論文。

'Ultra-primitive' Particles Found In Comet Dust
ScienceDaily (Nov. 2, 2009)
→地球上層大気で、太陽系形成以前に作られた、非常に古い粒子(presolar grain)が採取された。2003年の彗星によってもたらされたらしい。Earth and Planetary Science Lettersに論文。